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2001年11月 第16話  蕎麦店の見分け方

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今回は新蕎麦の出る時期によって蕎麦店の見分け方ができるという、ちょっと角度を変えた情報が今回のテーマです。新蕎麦はご存じの通り「初秋の名物」ですが、国内産においてもそれぞれの地域で、採り入れ時期が異なります。と申しますのは、蕎麦は約3ヶ月と言う比較的短い期間で収穫ができ、地域によって種まきの時期が変わるために市場に出てくる日時が変わります。
★9月初旬に、「新蕎麦」を表示するお店は、国内産「北海道」を使用するお店。
☆9月下旬以降10月に「新蕎麦」を表示するお店は青森・山形・福島・長野・茨城などを使用するお店。
◆外国産を使用のお店(実際の話この割合が蕎麦店全体の8割に及びますが)は、10月半ば以降11月に入って「新蕎麦」ですとおっしゃるところが多いようです。
どの産地の蕎麦を使用しようと、新蕎麦は新蕎麦で、一年の内でこの時期のみの風物でございますが、自ずから味・風味・色は大きな差がございます。
そして、この9月から11月に関しましては、 時期によって産地が限定されますので、蕎麦店が使用する蕎麦の産地が容易に判明するところとなります。

また近年は「夏新」と呼ばれる種を早く蒔き夏前に収穫する新そばも各地で開発されてきております。

現在夏の新そば作りが盛んなのは九州大分、熊本、鹿児島辺りかと思います。

是非、お試しになり時期、時期特有のお蕎麦の風味をお楽しみ頂ければ幸いでございます。