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2007年4月 第80話  変わり蕎麦の本

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大変生意気なお話ですが、お蕎麦に関する本を書く事になりました。
数年前よりお話を受け「家伝変わり蕎麦」の作り方をご紹介する事となった訳です。

商売だけでなくご家庭でも蕎麦作りが多くの方によって行われている「蕎麦ブーム」が生まれて久しいようですが、変わり蕎麦の詳しい製法については初めてとなる本であります。

変わり蕎麦は言うまでもなく「更科そば」がその基本・ベースとなるものですが、
白髪(しらが)蕎麦と言う名で更科そばの原型を生み出した当店「更科布屋」 7代目と

更科そばを世に広く売った「有楽町更科」 4代目と
更科蕎麦独特の粉を作った「石森製粉」 7代目の3者の共著による本となります。

5色蕎麦(更科・卵切り・鯛切り・胡麻切り・茶蕎麦)を始めとし70種に及ぶ変わり蕎麦の材料の下ごしらえから製麺までをご紹介する事に加え、江戸以来の布屋に伝わる独特の製法も併せてご披露致しました。

今まで世に出た「手打ち蕎麦」の製法本とは違う江戸の技術がご覧頂けるものと思っております。
さらに、そば汁の原液となる「煮返し」・「出し汁」の秘伝に始まり、そばの茹で方や洗い方と言う普段ご覧頂けない部分もご紹介をさせて頂きました。

今回の企画の一番のポイントは、商売として大量に作る方法をご家庭のサイズに変えてご紹介をする点です。4人前を前提に全ての分量を組み替えて表記いたしました。

大きなうねりであります「蕎麦ブーム」は、お客様が蕎麦屋に詰めかける「蕎麦屋ブーム」と言う一面と同時に、ご自分で蕎麦を打ち、能書きを極めて蕎麦屋を困らせる一面をも生み出しました。
その原因は蕎麦屋にもあると思います。そこで家伝の技術と伝統をご披露する事で、蕎麦屋自身がより一層しっかりした蕎麦をお客様にお出しする参考になればと願う次第です。そして千客万来、真の「蕎麦屋ブーム」が到来する事を祈る気持ちでございます。お客様に喜んでいただく為にはやはり工夫と努力は絶対条件です。 「色物変わり蕎麦」にはそんな要素がたくさん散りばめられています。

宣伝になりますがご家庭でも季節に合わせた変わり蕎麦を作ろうとなさっておられる方にとっては、
唯一の参考書となると確信しております。全農家の光協会出版より販売中です